【ブログ限定】どんなだって可愛いのが大前提
小さな子どもを抱いていると、街ゆく見知らぬ人に話しかけられる率がグンッと上がる。
『おはよう』『可愛いね』『バイバイ』
その言葉の向く先は私ではなく、
目が合ってニヤニヤと笑っている息子。
恥ずかしがり屋だし、まだうまく喋れない彼は、返事ができないかわりにその小さな手を振っていた。
息子なりの挨拶だ。
私が話しかけやすい雰囲気を纏っているのか、
息子が私の見ていないところで愛想を振り撒いているのか知らないけれど、
一緒に出かけると結構な確率で話しかけられる。
おじいちゃんおばあちゃんだけじゃない。
サラリーマンの紳士から上品なお姉様まで。
さすがに外国人観光客のご一行に声をかけられた時は驚いた。
ビューティフルベイビーだけは聞き取れたけど、私は英語力が0なので『サ、サンキュー・・・!!』としか返せなかった。
そのご一行の中にも天使のような女の子がいたのに、気の利いた一言が言えなかった己がもどかしい。
そんな私たちが今まで1番言われてきたのが、
『お母さんそっくり!!』
である。
息子は生まれたその瞬間から私の生き写しのような顔をしていた。
ムッチムチでまん丸な顔も、細く一重な目も、小さな口も。
ぱっちり二重で大きな口と屈強なアゴを持った夫には
これっぽっちも似ていなかった。
あまりに誰も『お父さんに似てるね』と言ってくれないので、夫は少ししょげていた。
『むくみが取れたら二重になるかもしれんよ。』
と慰めておいたけれど、私には分かる。
この蒙古襞の張り方は間違いなく一重だ。
いやでも夫よ、息子、ちょっともみあげがクルンってなってるよ。
あなたに似て天パちゃんかもよ。だから元気出しなよ。
それから2年。
結局瞼は二重ではなかったし、髪の毛もサラサラストレートになったので、
相変わらず『お父さん似だね。』と言われることはなかった。
けれど母親の遺伝子98%って感じだった顔が、70%ぐらいの顔になってきた。
パーツは私なのに、雰囲気は夫の幼少期にほんのりカスり出したのである。
私は幼少期から顔がそんなに変わっていないのに対して、夫はめちゃくちゃ変わったタイプだった。
保育園時代のアルバムを見せてもらった時には驚いた。
今でこそ、黙っていたらちょっと怖い系の顔だし、
ずっと外にいるから日焼けしてるし、
髪はくるんくるんしているが、
そのアルバムの中の夫は、可愛い系だわ色白だわ、髪はキューティクルトゥルトゥルなどストレートだった。
あまりの違いに、これが夫だと教えてもらうまで本気で気づけなかった。
この写真の頃から私と出会うまでの間に、いったい何が起こったのだ・・・。
シュッ
シュッ
ポチッ
あまりに可愛かったので、写真をスマホに取り込んで待ち受けにした。
ある日のこと。
3人でお風呂に入っていた時に気づいた事がある。
夫と息子の足の形がそっくりだったのだ。
足の形には、スクエア型、ギリシャ型、エジプト型の3種類あると言われている。
(5種類に分類することもあるし、詳細が気になる人は調べてみてね)
私は親指より人差し指の長いギリシャ型で、
夫と息子は親指が1番長く、小指に向かってだんだんと短くなるエジプト型だった。
夫はそもそも足の形にそんな違いがある事を知らなかったみたいだが、
初めて見つけた息子と自分の共通点にシャワーを止めて、
『えっ!?うわ!!!!知らんかった!!!!!!』
と喜んでいた。
街ゆく見知らぬ人々は、夫が昔は色白でストレートヘアだったことを知ることはない。
だからきっとこの先も『お父さん似だね』と声をかけられることはないのだろうけど、
だからってしょげていないで
『まぁ、足の形一緒なんで。』
と鼻歌でも歌っていてほしいものである。

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